しいたけちゃん

きょう、セルフのうどんやに行った。いつものように列に並び、注文したうどんを受け取って、お盆をすべらせながら天ぷらコーナーに行くと、コーナーの端っこ、レジに一番近いところに、今まではなかった新顔が登場していた。

 

色はきれいな濃い黒茶。小ぶりで美しい円形をしたぷくぷく肉厚のしいたけちゃん。たったひとつ、ぽつりと残されていた。

 

しいたけちゃんは「うふ♡こんにちは」といってほほえんでいる(ように見えた)。

わたしは心のなかで「こ、こんにちは」とあいさつし(するなよ・・・)、

思わずトングをもった手を、しいたけちゃんに向かってのばした。

「やわらかくてジューシーで、おいしそう!」 

 

トングがしいたけちゃんにもうすぐ届く、というつぎの瞬間、わたしはふと我にかえってその手を止めた。

「やっぱりだめだ。ごめん、しいたけちゃん」

  

日本中、今なお危険なしいたけちゃん。

  

怪しいものは避けるしかない。残念だけど。